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| ラ・セレナからの夜行バスが出発するが、すぐに眠りこける。2時間ぐらいすると休憩タイム。外へ出るときに「トイレないの？」と聞いたら、「ここにはない」と言われる。実はもう2時間後にも休憩タイムがあり、そのときは明らかにトイレがないので、砂漠に向かって「放出」すると、"Prohibido（違法）"とたしなめられる。何のことはない、バスの後ろにトイレが付いているではないか。ペルーとはちと違う？
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このような行為を「恥の輸出」という。 |
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| アントファガスタには11時30分頃に着く。周囲を一周して食事するところを探すが、なかなか見つからない。結局バス発着所の近くの定食屋で「日替わり定食(El Menu del Dia)」を頼む。前菜はカリフラワー。スープは「カルボナーラ」というが、焼肉入りのミネストローネかコンソメという感じである。肉料理とデザートに洋ナシがついて、2,500ペソ（700円ぐらい）。味も満足。
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ラ・セレナ、アントファガスタは13時間（当時の「地球の歩き方」であり、夜行とはいえ相当な長旅なのであった。 |
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「ここは都会だから、古風な建物の近くにも近代高層建築が忍び寄って来ている」の図
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バスには若い人が沢山いて、隣りは非常に可愛い高校生ぐらいの女の子であるが、性格はよくなさそうである。前の１歳ぐらいの子供がふり向く。このお母さんが、少し憂いを含んだ眼差しのとんでもない美人であった。中長距離バスが発車すると映画上映がある。うるさいだけである。
途中、コピアポ(Copiapo)？で休憩。バスは再スタート。男性の車掌が乗っていて、私のパスポートを見て「凄いな、ニホンジンか？」と笑う。そいつが、前に出てきてビンゴを始めると言う。皆から小銭を集める。スペイン語数字のレッスンとなるが、格闘という感じでもある。「67」とかいきなりスペイン語で言われても、まず、それが「67」であることを反芻して、それからカードの上の数字を探すのは大変なのである。隣りの女の子に尋ねて教えて貰うが、全然笑わない子なので、冗談を言う気すら起こらない。2回とも上がれず、掛け金10ペソ×40（人）は向こう隣りの兄ちゃんのポケットにも入る。 |
不気味なおっさん（当時は36歳だが）を相手にしていなかっただけで、性格悪そうと言われても困るだろうな。
長旅の後なのだが、確か2時間もせずにアントファガスタを後にしてイキケに向かった。長い国だけあって、なかなか国境まで遠いのである。
コピアポはラ・セレナとアントファガスタの間だから、明らかにおかしい。 |
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| 2人組の漫才のビデオが始まる。隣りの女の子はケラケラ声を上げて笑い出す。私が分った唯一のフレーズ「（靴等を指差しながら、子供っぽく）"Mi Mamá
me lo Compló."（ミ・ママ・メロ・コンプロ。ママが私にそれを買ってくれたの。）」この面白さが分らないは私と前席の赤ん坊だけだ。名前は"Fernanda（フェルナンダ）"だそうで、間違えて"¿
Fernanda ?（フェルナンド…英語のように語尾が子音のみのような発音となってしまった）"と聞き返すと、" ¡
Niña ! （ニーニャ。女の子よ！）"と言われ、慌てて" ¡Qué Linda ! "（ケ、リンダ。何て可愛いんだろう）」と返す。女性形って難しい。
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ここまで読んでくれた人から、「小心者め！ 人妻やプータとだけしか話していない。」という声が聞こえるようだ。 |
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